池上通信機、東レ株式会社へ錠剤検査装置TIE-10000を納入

検査精度と生産効率の向上を実現

池上通信機株式会社は、東レ株式会社(以下、東レ)へ、錠剤検査装置のフラッグシップモデル「TIE-10000」を納入しました。2025年1月末より運用が開始されています。

東レは、基礎素材メーカーとして、さまざまな分野において多くの先端材料、高付加価値製品を開発し世界中に展開されています。原薬と製剤の一貫製造を担う大規模複合工場である三島工場では、このたび錠剤検査装置「TIE-10000」の納入により、高い安全基準に対応した製造ラインでの検査工程での自動化が可能となり、処理能力および側面・エッジ部等の検査精度の向上に繋がりました。

本装置の採用にあたり、主に下記の点で高い評価をいただいています。
(1)特許取得済みの技術により、緩衝対策の点で一般的な錠剤と比較して搬送中に割れや欠け等が生じやすい口腔内崩壊錠でもストレスをかけずに安定した搬送が可能。
(2)新開発特殊光学系の採用により、片面5視点両面10視点から錠剤のエッジ付近の欠陥も容易に検出できる全周検査を標準搭載し、検査精度が向上。
(3)最大70万錠/時の高速処理により生産効率が向上。
(4)24型の大型画面を採用した操作用タッチパネルに多くの情報を一括表示。操作性や視認性を考慮したシンプルで分かりやすいユーザーインターフェースにより、初めて使用するオペレーターでも容易に操作可能。
(5)納入にいたるまでのスピード感ある技術サポート体制への信頼。

東レでは、中期経営課題“プロジェクトAP-G 2025”において、品質力強化プロジェクトを推進することで、「量産時の高品質の安定的実現」「高品質な製品の安定的生産」「製品規格の適正化」を目指しています。池上通信機は、医薬品錠剤の安定供給、生産性の効率化および品質向上に寄与する装置の開発と、安心してご使用いただける保守・サポートの提供を通じて、今後も、社会の安心安全、そして健康促進に貢献していきます。