
JVCケンウッド、イタリア消防庁向けに業務用デジタル無線システムを供給する大型契約を獲得
株式会社JVCケンウッド(以下、当社)は、イタリアの無線関連グループ会社であるRadio Activity S.r.l.(以下、「RA社」)が、イタリア内務省管轄下の消防庁向けに業務用デジタル無線システムを供給する大型契約を獲得しました。
本案件は、同国を拠点に防衛・安全保障関連製品の製造・販売を手がけるLeonardo S.p.A.と共同で受注したものです。契約額は、業務用デジタル無線システムの供給とサポートも含めて1,730万ユーロ(約28億円、報道発表時の換算レートによる)に上り、当社の無線システム事業の中でも大型の契約案件となります。
<受注の概要>
RA社は、イタリア・ミラノ市に本拠を置く無線関連のグループ会社で、当社は2017年12月に同社の全株式を取得し、完全子会社化しました。同社は、DMR1規格に対応した中継器などの開発・販売を手がけており、特にサイマルキャストについて、アナログ規格の時代から培った技術力とノウハウを有しています。当社はRA社と連携することで、欧州において高機能と信頼性を兼ね備えたDMR対応無線システムソリューションの販売を拡大してきました。
本案件は、Leonardo S.p.A.と共同で受注したものであり、イタリア全20州のうち10州の消防庁に向けて、RA社が展開するDMRサイマルキャストに対応するレピーターシステムを供給・設置するものです。各レピーターはナローバンド無線(チャネル間隔12.5kHz)で相互にリンク接続され、公衆無線システムから完全に独立します。これにより、管轄内の消防局の緊急通信において安定した無線ネットワークを提供します。
<受注したシステムの概要>
今回受注したシステムは、RA社の中継器を核とするDMRサイマルキャスト対応レピーターシステムです。現在、イタリアで使用されている70/400/900MHzの周波数帯域を維持しながらアナログとデジタルの自動切り替えができるため、アナログシステムからデジタルシステムへのスムーズな移行が可能となります。これにより、現場で運用中のネットワークの基本構造を変えることなく、通話品質・秘話性の向上やカバー範囲の拡大など、無線通信の品質と効率を高めることができます。
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