
池上通信機、MoIP報道サブ・制作サブシステムを一括受注
池上通信機株式会社(以下、当社)は、株式会社南日本放送(以下、南日本放送)より、新システムソリューション「ignis(イグニス)」を採用した、MoIP報道サブおよび制作サブシステムを一括受注しました。運用開始は2026年5月を予定しています。
南日本放送は、鹿児島県唯一のラジオ・テレビ兼営の民放局で、ラジオ局開局(1953年)以来、鹿児島県を中心としたさまざまな情報を発信しています。ローカル局としては自社制作比率が高く、特に災害報道を注力しています。このたび、報道サブシステムと制作サブシステムの更新に際して、従来放送局で使われてきた伝送規格であるSDIからMoIPへの移行を実施し、当社のMoIPシステムが採用されました。
本サブシステムでは、昨年のInter BEE 2024で新発表した、システム統合管理ソフトウェア「ignis mc」と、ソフトウェアベースでメディア信号処理を行う「ignis mp」を中心として構築します。「ignis mc」は、放送システムの構築から設定・運用・操作、そして監視までを統一した環境で行うことができるプラットフォームであり、SDIとMoIPのハイブリッドシステムを含む複数のシステムを統合管理し、報道/制作の両サブシステムでのリソースシェアを実現します。また、「ignis mp」は汎用サーバー上でメディア信号処理を行うソフトウェアプラットフォームで、さまざまな機能を持つアプリケーションによって番組制作を行うことができます。
SDI/IP変換を行うIP Media Gatewayとしては「IMR-200」が採用されました。SMPTE ST 2110規格に従って同期を高精度に維持しながら、映像、音声およびそれらに付属するデータを個別のストリームとして効率良くIP伝送し、SDI環境とIP環境が混在する番組制作システムにおいて、それらを連携させたSDI/IPハイブリッド化を実現します。
制作スタジオでは、既に当社の4K/HDポータブルカメラシステム「UHK-X700」が使用されていましたが、加えて今回報道スタジオのカメラとして、HDポータブルカメラシステム「HDK-X500」とMoIP接続に特化したIP エクステンションユニット「IPX-100」が選定されています。
さらに、本システムはOTC制御装置(ワンタッチコントロールシステム)や、既設設備である当社の報道ファイルベースシステム「iSTEP+」とも連携します。
新システムソリューション「ignis」による本サブシステムの特長として、報道/制作の両サブシステムを跨いでリソースシェアが可能な点が挙げられます。従来のSDIではサブシステムごとに構成しなければならなかった機材や機能・映像を、「ignis」に集約することで共有化し有効活用できます。また、「ignis」ソフトウェアの操作画面はWeb GUIにより、番組毎に作りこみができることで、その番組に特化した操作項目に簡略化され、技術スタッフ以外での操作もできる等、効率的な運用が可能となっています。
この記事を書いた記者
-
営業部所属
主にプレスリリースを担当。
新しいもの好き。
千葉ロッテマリーンズの応援に熱を注ぐ。
最新の投稿
開催情報2025.04.02生成AI・Web3など最新テクノロジーが一堂に!NexTech Week4月開催!
プレスリリース2025.04.02産業用製品検索サービス「メトリー」、初のラジオCMを4月2日に放送!
開催情報2025.04.01「高専が地域を変える!」ワイヤレス技術のコンテスト「WiCON2025」応募開始!
プレスリリース2025.04.01エフエム東京、子育てサポート企業「2025 くるみん認定」を取得