USENとNTTデータが共同開発 専用ハードウェアを備えた飲食店向け高機能POS「USENレジ」販売開始

 U-NEXT HOLDINGS(東京都品川区、宇野康秀CEO)のグループ企業であるUSEN(東京都品川区、貴舩靖彦社長)は、NTTデータ(東京都江東区、佐々木裕社長)と共同開発した飲食店向け高機能POS「USENレジ」の販売を開始した。

 

 「USENレジ」はUSENとNTTデータが端末レベルから独自に設計・開発した専用ハードウェアとソフトウェア一体型の高機能飲食店向けPOSレジ。インバウンド接客の需要に応え、多言語対応のモバイルオーダーとタブレットオーダーは、POSレジから分離した独立構成で単体導入も可能。

 

共同開発の背景

 

 人手不足が深刻化する飲食業界において、USENは店舗DX推進の柱として、2015年3月よりタブレットPOS「USENレジ シリーズ」を提供してきた。すでに約3万件(2025年3月1日時点)の飲食店に導入され、飲食店向け有料POSレジ市場では業界最大級の規模に成長している。
 販売開始から10年目を迎えた今、POSレジに求められる利便性や機能性など多くの知見が蓄積された。USENはこれまで培ってきたこれらの知見と、創業時から手掛けてきた音楽配信機器をはじめとする業務用ハードウェアの設計・開発力を活かし、店舗経営に欠かせないPOSレジをさらに進化させることで、飲食業界の発展に貢献していくとしている。
 一方、NTTデータは、国内外における多くのミッションクリティカルシステムの開発・運用をはじめ、ITを活用した顧客事業の変革、業界横断での新しい社会価値創出を支援してきた。加えて、流通・小売業界においては、POS、決済などリアル店舗での接客に欠かせない仕組みについて、消費者の行動変容や省人化ニーズを合わせた、新しいサービス・製品の開発、提供の実績を積み上げてきた。こうした両社の強みと想いが融合し、今回の共同開発に至ったという。

 

 

「USENレジ」の特長

 

〈USENが独自に設計・開発した専用端末、通信機器〉
・POS本体は、高耐久・高スペックPCと快適な操作を実現するタッチパネルディスプレイ
・ハンディ・タブレットオーダー端末も専用設計で高耐久
・通信機器のローカルルーター、アクセスポイントも自社開発で安定運用を実現

 

〈インバウンド接客・外国人従業員に最適なモデル〉
・多言語対応のモバイルオーダー、タブレットオーダーはインバウンド対策として即導入が可能な独立構成
・外国人従業員向け画面はハンディ端末だけでなくPOS画面も多言語対応を標準化

 

〈USEN&U-NEXT GROUPのサービス連携強化で店舗DXを加速〉
・高精度なモーション検知機能を備えた「USEN Camera」と連携し、セキュリティ強化
・音楽と映像でリッチな空間演出を実現する「USEN MUSIC Entertainment」と連携し、店内体験価値を向上

 

〈USEN&U-NEXT GROUPの万全なサポート体制〉
・人の力とテクノロジーの両輪で安心のサポート体制