アンリツ、OFC 2025にてNTTと協働でオープン標準に基づくIOWN APNの通信品質をリアルタイムかつエンドツーエンドで検証

 アンリツ(社長 濱田 宏一)は、2025年3月30日から4月3日まで米国サンフランシスコで開催される世界最大の光通信関連展示会「The 2025 Optical Fiber Communication Conference and Exhibition(OFC 2025)」にて、最先端の高速光ネットワークデモ環境「OFCnet」に構築されるオープン標準に基づくIOWN APN の通信品質の検証を、ネットワークマスタ プロ MT1040A(400Gテスタ)を用いて動態展示しています。本展示は、日本電信電話(本社:東京都千代田区、以下NTT)と協働で実施しています。

光ネットワークに対する柔軟性、拡張性、自律運用性などの要求が高まっており、統一された技術仕様の整備や複数ベンダーの機器による相互接続性といったオープン標準に基づくオールフォトニクスネットワーク(APN)の実現に向けて、開発と検証が進められています。本展示では、OpenROADM Demoブースに設置されたOpenROADM MSA準拠のROADMネットワークとIOWN Networking Hubブースに設置されたデータセンタースイッチが、複数キャリアおよび複数ベンダーの連携により構築されています。さらに、このAPNシステムでは、OpenROADM YANGモデルや、データセンター装置の制御インタフェースであるOpenConfigYANGモデルを用いたコントロールシステムを実演しています。

アンリツのMT1040Aはデータセンタースイッチに接続され、エンドツーエンドでの品質検証に利用されます。さらに、コントロールシステムにも接続され、OpenConfig YANGモデルを利用してAPNの通信品質をリアルタイムで検証するためにも活用されます。MT1040Aとコントロールシステムを連携させた検証により、複数キャリアおよび複数ベンダーで構築されるネットワークの効率的な検証やモニタリングを実現できます。これにより、データセンターオペレーターや通信オペレーターのAPNの導入と保守における運用の効率化に貢献します。MT1040Aは、小型軽量で400 Gbps信号を2ポート同時に送受信可能なハンドヘルド測定器です。イーサネット、OpenZR+、OpenROADM、ITU-T、OIFなどのさまざまな標準規格に柔軟に対応し、レイテンシ、スループットなどの通信品質をリアルタイムで取得できます。

アンリツは今後も、ネットワーク障害の検知およびその要因分析に有効な試験ソリューションやネットワーク検証システムの自動化を提供し、IOWN Global Forum、Open ROADM MSA、OpenZR+ MSAなどのフォーラムと連携しながら、APN技術の発展に貢献してまいります。

※本展示は、OFCnetを活用した相互接続ブースIOWN Networking HubおよびOpenROADM Demoで実施しています。OpenROADM DemoブースのROADMネットワーク上では、OpenROADMに準拠し、高密度・高帯域の光トランシーバQSFP-DDを搭載したMT1040Aを用いて、複数ベンダーによるデータセンター間接続の通信品質監視の展示も行っています。