
BS松竹東急 6月末日での放送終了を発表
BS松竹東急(東京都中央区、橋本元社長)は3月31日、今年6月30日深夜0時をもって放送を終了すると発表した。
同局の主要株主である松竹グループが2月27日、広告売り上げの伸長が望めないとして、衛星放送事業から撤退すると発表していた。当初、BS松竹東急は「放送を継続する」としていたが、断念する形となった。7月以降については「現在未定です。今後については、改めてご案内いたします。このたびは、ご不便をおかけする形となり、お詫び申し上げるとともに、放送をお楽しみいただいた皆様に心より御礼申し上げます」とコメントしている。
BS松竹東急(260ch)は2022年3月26日に開局し、BSデジタル放送を開始した。「伝統から革新まですべてを見せる映画」「誰もが楽しめて親しみやすい歌舞伎や劇場文化」「多彩な作り手とコラボレーションする挑戦的なオリジナルドラマ」の3つを編成コンセプトとし、完全無料放送を行ってきた。
オリジナル番組では、松竹の強みを活かして歌舞伎俳優の尾上松也や松本幸四郎が登場するバラエティ番組が話題になったほか、「家電侍」(2022年)、「シネコンへ行こう!」(2022年)、「めんつゆひとり飯」(2023年)、「うちの会社の小さい先輩の話」(2025年)などユニークな視点で制作されたオリジナルドラマが好評だった。また、多くの番組で字幕放送を実施するなど、視聴者へのサービスにも注力していた。