
ブラックマジックデザイン、新製品Blackmagic PYXIS 12Kを発表
ブラックマジックデザイン、新しいデジタルフィルムカメラであるBlackmagic PYXIS 12Kを発表した。同カメラは、PYXISの柔軟性の高いデザインに画期的な12K RGBWセンサーが搭載されている。この新機種はURSA Cine 12K LFと同じセンサーを搭載しており、驚異的な16ストップのダイナミックレンジに対応し、カスタマイズ可能な筐体でありながら、デュアルCFexpressメディアレコーダー、10Gイーサネット、Blackmagic Cloudによる世界各地との同期に対応。Blackmagic PYXIS 12Kは3機種を展開しており、Lマウント、PL、ロック式EFレンズマウントから選択できる。
Blackmagic PYXIS 12Kは、7月よりUS$4,995でBlackmagic Design販売店にて発売予定。
Blackmagic PYXIS 12Kは、NAB 2025のBlackmagic Designブース(#SL216)にて展示される。
複数のマウントポイントとアクセサリ用のサイドプレートを用いることで、Blackmagic PYXISはニーズに合ったカメラに簡単に変身する。PYXISのコンパクトな筐体は、精密なCNC機械加工による航空宇宙グレードのアルミ製で、軽量かつ非常に堅牢。クレーン、ジンバル、ドローンなど、様々なカメラリグに簡単にマウント可能。筐体の上部と底部に、1/4インチおよび3/8インチのスレッドマウントが複数あるほか、Blackmagic PYXISにはハンドル、マイク、SSDなどのアクセサリをマウントできる様々なサイドプレートが搭載されている。つまり、頑丈で信頼性の高い、あらゆるプロダクションに最適なカメラを構築できるのだ。
Blackmagic PYXISシリーズは、ネイティブ解像度6048 x 4032、または12288 x 8040の大型フルフレームセンサーを搭載。これはスーパー35センサーの約3倍のサイズなので、浅い被写界深度での撮影や、アナモルフィックレンズをクロップなしで使用してシネマライクなルックの撮影が可能。明るい光の下での撮影でも、ほとんど光が当たっていない状況でも、広いダイナミックレンジと高性能センサーにより、あらゆる照明条件でノイズの少ない美しいイメージが得ることができる。また、PYXIS 12Kでは112fpsまでの撮影に対応している。この優れたセンサーとBlackmagic Designのカラーサイエンスの組み合わせにより、最も高価なデジタルシネマカメラと同じ品質が得られる。
センサーの全域を使用することで、オープンゲートの3:2のイメージが得られ、ポストプロダクションでショットのリフレーミングも可能。大型センサーにより、クロッピングなしの真の6:5アナモルフィックで撮影できるため、これまで以上にディテールに富んだ、高解像度のシネマライクなワイドスクリーンの映像が得られる。同センサーでは、従来のスーパー35ウィンドウを使用して、ショットのクローズアップ版を瞬時に作成でき、オープンゲートのフッテージと組み合わせて使用することが可能。
Lマウント、EF、PLから選択できるBlackmagic PYXISは、世界で最も多くのシネマレンズおよび写真用レンズと互換性がある。Lマウントモデルでは、Leica、Panasonic、Sigmaの最新のフルフレームレンズを使用できる一方、レンズアダプターも取り付けられるので、幅広い種類の新しいレンズやビンテージレンズなどに対応可能。EFモデルでは、DSLRやBlackmagic Pocket Cinema Camera用に所有している高品質の写真用レンズを使用できる。PLモデルでは、Zeiss、ARRI、Cookeなどのプロ仕様シネマレンズをアダプターなしで使用可能。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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