TDK 「フェライトツリーをさらに進化」
TDKは2日、技術開発戦略説明会を開催し、同社常務執行役員 CTO(兼)技術・知財本部長の佐藤茂樹氏が技術開発戦略について説明した。
TDKが目指すのは、独自の材料・プロセス・オフトウェア組み合わせた電子デバイスで、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献するというもの。このため、TDKは自己を変革し続け、世界のユーザーと共に成長するNo.1パートナーになるとした。これに向け10年先を睨んだ長期ビジョン「TDK Transformation」を作成している。
長期ビジョンを達成するため、同社の5つのコアテクノロジー(材料技術、プロセス技術、評価・シミュレーション技術、製品設計技術、生産技術)についてはさらに磨きをかけ、強みをより深化させる。また、新たな強みを探索するため、マーケティングとの連携、新しい技術の取り込み、新技術の開発、ソフトウェア・AIの活用、先端技術の開発などに取り組む。
新事業に関する事例も紹介。データ関連部品では、高性能サーバ向けに、新たに開発したニューロモルフィックデバイスを挙げた。
TDKは1935年、東京工業大学にて発明された磁性材料「フェライト」の工業化を目的として創業された。同社では自社の有りようを「フェライトツリー」で表現している。フェライトツリーは、社会の変化に合わせて成長し続けてきたという。今後も、Green TransformationやDigital Transformationなどの社会の変化に先んじて、フェライトツリーを進化させていくと述べた。
画像は佐藤茂樹氏
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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