Asana、AI Studio を発表
エンタープライズワークマネジメントプラットフォームのリーディングカンパニー、米国Asana, Inc.の日本法人・アサナジャパン株式会社(東京都千代田区)は、コーディングなしでワークフローの設計およびAI エージェントの実装、ならびに既存のAsana環境への直接展開を可能にするノーコードビルダー、「Asana AI Studio」 を発表した。10月22日からEnterprise プラン および Enterprise+プラン 契約者向けのアーリーアクセスを開始しており、Advancedプラン の年間契約者向けの対応も間もなく開始する予定としている。
同社の「Asana」は、プロジェクト/タスク管理クラウドサービスで、組織内でのすべての作業の文脈および時系列での経緯 (誰が、どの仕事をいつまでに、どのように、どのような理由でしているのか) について、チームのタスクとして設定できる。作成したタスクに対し、実行に必要なドキュメントやメールなどのコミュニケーション内容をひも付けて管理でき、チーム全体でタスクを確実に実行できるように支援する。プロジェクトの進捗に合わせてTo Doリスト、予定表、進捗管理表なども自動で作成することができる。これまでに、Amazon、Accenture、スズキをはじめとした15万社を超える企業が顧客として、目標の設定や追跡からキャパシティ計画、製品リリースまで、あらゆる仕事を管理、自動化しているという。
今回発表した「Asana AI Studio」は、カスタマイズ可能な AI エージェントが特定の業務の実行、および業務受け入れから計画、実行、報告に至る業務のあらゆる段階でタスクの自動化を実現するワークフローの作成が可能となる。
情報を合成し、コンテンツを生成するだけの他の AI ツールとは異なり、Asana の AI エージェントはチームメイトのようにチームと直接連携する。このエージェントは雑多な作業を引き受け、プロジェクトのコーディネーションおよび受け入れ段階から、計画、実行、報告に至る重要な業務ワークフローのオーケストレーションの実行を可能にする。
AI を活用した先進的なワークフローは、組織内でのすべての作業の文脈および時系列での経緯 (誰が、どの仕事をいつまでに、どのように、どのような理由でしているのか) を捉えるAsana の Work Graph によって実現されているという。
あらゆるワークフローをデザインし、ノーコードでAIエージェントを組み込み、チームのあらゆる業務に適用する。
一例として、マーケティング担当者は、編集作業、キャンペーン計画、クリエイティブ制作などのアウトプットを加速す
るために、次のような活用ができる。
▽業務受け付け:プロジェクトのリクエストを優先順位付けし、チームの重点分野に関連する情報を盛り込むように作業リクエストを書き直し、構成する▽計画:プロジェクト作業に必要な情報を収集するための調査を実施し、成果物とスケジュールについて部門横断チームの足並みを揃えるための概要を作成する▽実行:ブログ投稿やEメールなどのコンテンツの草案を作成し、レビューと承認を促進し、コンテンツを翻訳し、プロジェクト資産がブランドガイドラインを満たしていることを確認する▽報告:作業をカテゴリー分けし、タグ付けすることで、リアルタイムの意思決定に役立つ、常に最新かつ一貫性のある正確な情報を報告できるようにする。
(全文は11月20日付紙面に掲載)
この記事を書いた記者
- 主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。
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