生成AIで新商品アイデア開発
株式会社NTT DXパートナー(本社:東京都新宿区、 阿部隆代表取締役社長)は、メーカーの新商品開発を成功体験へと変える「新商品プロデュース事業」の一環として、一般生活者の「あったらいいな」をもとに生成AIが新商品アイデアを生み出す「架空商品モール」を2024年12月16日(月)からスタートさせた。
「架空商品モール」とは、「生成AIがメーカーの技術力と生活者のニーズを組み合わせて独自の商品アイデア(架空商品)を提案する機能」と、「どの架空商品にどれだけの賛同が得られるかを可視化する機能」をもった、これまでにない新しい形の新商品開発プラットフォームを目指している。誰もが架空商品を作ることができる〝商品開発の民主化〟プラットフォームとして生活者の体験価値を創り、メーカーや商品へのエンゲージメントを高めることで、商品開発前から多くのファン候補を集めることが可能という。
主な特長として、メーカーの技術力や特許をAIに事前に学習させることにより、技術力や特許を活用したアイデアを生み出すことが可能となる「AI学習機能」、生活者のよくある悩みとAIを掛け合わせることにより、社内だけでアイデアを考えるよりも新規性の高い架空商品を数多く生み出すことが可能となる「 AIチャット機能」、生み出された架空商品のどれに多くの〝欲しい〟が集まるのかをランキング形式などで検証することにより、需要予測を立てやすくする「テストマーケティング機能」がある。
同社によると、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の切り口でメーカーの事業支援をする中で、「社内起点のため出るアイデアの量が少ない」「アイデアに既視感があり、実現性に縛られる」「アイデア創出までに時間がかかる」など、新商品開発に困難を感じているといった要望があり、これら課題の解決に向けた新たな取り組みとして、2024年8月1日(木)から「新商品プロデュース事業」を開始。この一環として、メーカー向けに「架空商品モール」の先行公開を実施した。
先行検証として2024年9月から、「架空商品モール」の一部機能を使ってアイデアを生み出すワークショップをメーカー5社と開催。一般利用の生活者計約100名にAIを活用した架空商品生成を体験してもらった。生活者とメーカー5社で行ったワークショップで生み出されたアイデアは計245個に上り、生活者の声×生成AI活用によるアイデアの「目新しさ・幅広さ」と、半日で数多くのアイデアが生まれる「即効性」が確認されたという。
(全文は12月18日付紙面に掲載)
この記事を書いた記者
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