5G・IoTを活用したエデュテインメントを共創 キッザニアと包括的パートナーシップを構築 KDDIなど

 KDDIと職業・社会体験テーマパーク「キッザニア」を運営するKCJ GROUP(東京都千代田区、住谷栄之資社長兼CEO)は10月10日に都内で記者会見を開催し、キッザニアに5GやIoTといった先端技術を融合して新たな体験価値を創造する包括的パートナーシップを構築したと発表した。なお、同協業により、KCJ GROUPはKDDIの子会社となる。 包括的パートナーシップでは、スマートシティ時代に適応した「未来の職業」体験の提供や、5G、IoTなどの先端技術を活用するスポンサーパビリオンの体験価値のさらなる向上など、キッザニアのコンセプトである楽しみながら学ぶ「エデュテインメント」の進化を図るとともに、地方自治体等と連携して、伝統産業体験などの地域独自のプログラムを提供することで、キッザニアプログラムの地方展開を通じた地域の発展に貢献する。 また、KDDIが各地で実証実験を実施している5GやIoT技術を用いた農業・スマート漁業や養殖業など、一次産業等を組み合わせたテーマのブースの設置や活動を予定しているという。 記者会見にはKDDI代表取締役社長の髙橋誠氏とKCJ GROUP代表取締役社長兼CEOの住谷栄之資氏が登壇。キッザニアはキッザニア東京(東京都江東区)およびキッザニア甲子園(兵庫県西宮市)の2ヵ所で、2020年度には名古屋での開業も計画。累計利用者数は約1700万人で、課外学習等で学校団体の利用者数も多く、2017年度の学校団体利用者数は約2700校で17万人が訪れている。施設外へ飛び出して田植えや牡蠣の養殖の体験も行う「Out of KidZania」の活動も行っている。 KDDIとの協業について住谷氏は「子供たちの豊かな未来を共創したいというところで、髙橋社長とは共通点がありました」と話しており、「世の中が大きく変わりつつある中、先端技術を突き進むKDDIさんと組むことで、キッザニアも第二ステージへと進んでいきます。子供たちもいろいろな事を体験して成長してもらいたいですね」と語り、パートナーシップのシナジーとして未来の職業体験創出や、「Out of KidZania」の拡大を目指す。 KDDIの髙橋氏は、「5GやIoTを主語として語るのではなく、それらをエデュテインメントと掛け合わせると何ができるのかということを一つ一つ構想していくことがこれからの時代になると思います。エデュテインメントと5G/IoTを掛け合わせることで、次世代のキッザニアを共創していきます」と話している。