三菱電機、郡山工場の新生産棟竣工

 三菱電機は、コミュニケーション・ネットワーク製作所の郡山工場(福島県郡山市)に建設していた新生産棟が10月11日に竣工したと発表した。順次稼働を開始し、今後、需要拡大が見込まれる光通信・無線通信機器や映像監視システムの生産規模を約2倍に増強することで、事業の拡大を目指す。 新生産棟の概要は次の通り。▽所在地=福島県郡山市栄町2番25号▽面積・構造=建築面積約3800平方㍍、延床面積約7600平方㍍、鉄骨造2階建▽主な生産品目=光通信機器、無線通信機器、映像監視システム(ネットワークカメラ)▽投資額=約26億円▽環境・省エネ設備=太陽光発電システム(発電容量200㌔㍗)、ヒートポンプ式空調システム、LED照明(約1000台)、電力設備監視システム、スーパー高効率トランス、全熱交換器(換気システム)など。 光通信・無線通信機器および映像監視システム市場は、IoT社会の進展による通信トラヒックの増加をはじめ、ビッグデータやAIを活用したソリューションの多様化などにより需要拡大が見込まれる。 同社は、国内の主要通信事業者に快適、高信頼かつセキュアなネットワークを実現する光通信・無線通信機器を納入するとともに、店舗やビル・マンション、河川・道路など向けに高精細・高機能な映像監視ソリューションを提供することで、安心・安全な社会の実現に貢献している。 今回、コミュニケーション・ネットワーク製作所郡山工場に省エネに配慮した新生産棟を建設し、光通信・無線通信機器、映像監視システムなどの生産規模を約2倍に増強することで需要拡大に対応する。さらに、IoT機器を活用した生産効率化の取り組みにより、品質向上・工期短縮・コスト競争力強化を図ることで事業拡大を目指す。