「技術的進化と社会調和に向けた連携を」JEITA賀詞交換会

 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は1月7日、東京プリンスホテル(東京都港区)で「2025年JEITA新年賀詞交換会」を開き、会員企業や各省庁、団体関係者ら約700人が新年を祝った。
 主催者代表として津賀一宏会長(パナソニックホールディングス取締役会長)は、「2024年を振り返ると、AIの利活用が大きな進展を見せ、私たちの暮らしや産業の在り方そのものを大きく変える年となった。その一方で、デジタル技術の進化や社会との調和に関する課題、地政学的なリスクを背景としたサプライチェーンの安定化、標準化の必要性があらためて浮き彫りとなった。また今年、2025年は世界各地からの英知が結集する一大イベント、大阪・関西万博が開催される。この万博は『いのち輝く未来社会のデザイン』をテーマに掲げ、未来を見据えた革新的な技術やアイデアが世界中から集まる場となる。デジタル技術を駆使した未来社会の姿が国内外に発信されることで、デジタル産業の価値や重要性が一層意識される機会となると期待している」とあいさつした。
 また「昨年開催したCEATEC2024では、日本自動車工業会が主催するジャパンモビリティビズウィークとの併催が実現した。モビリティ産業とデジタル産業がタッグを組んだことにより大きな関心を呼んだ。本年も様々な産業と連携して社会課題の解決と新たな価値の創出に向けた取り組みをより加速させたいと考えている。特に、大阪・関西万博の会期に続いて開催される今年のCEATECでは、万博に示される未来像との連携を強化し、私たちの技術がどのように社会や生活を変えることができるかを具体的に示したいと考えている。デジタルイノベーションは社会生活への進行によって技術的な進化だけでなく社会との調和が強く求められるようになった。この課題に対応するためには業界全体の協力はもちろん、業界を超えた連携、国際的な協調が必要不可欠となる。我々も様々な活動を通じて持続可能な未来社会を築くための道筋を皆さんと一緒に描いていきたい。一層のご支援をよろしくお願いしたい」と述べた。
(全文は1月15日付紙面に掲載)

この記事を書いた記者

アバター
kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。