NEC、「日テレアックスオン」へDAMサービス

 NECは、日本テレビ系列などの番組を制作する会社「日テレアックスオン」へ、映像素材などの一元管理を行う「NEC デジタルアセットマネジメントサービス(DAMサービス)」を提供した。
 DAMサービスはこれまで、CM素材の管理などのため、主に広告スポンサーや広告代理店などで活用されてきた。今回は、年末年始に放送されたスポーツ番組に関わる番組制作のため、TV制作プロダクションである日テレアックスオンに採用されたもの。
 スポーツ番組では、試合映像だけでなく、練習風景や選手・監督へのインタビューなど多様な映像が撮影され、それらを日々短時間でニュース番組用に編集する必要がある。また、特集番組では多くの試合や各種取材の映像を組み合わせて構成する必要がある。
 従来は、撮影した映像を各地の試合会場からバイク便などで送ることが多く、編集作業に入るまでに時間が掛かっていた。また大量の映像データがSDカードやハードディスクなど様々な記録媒体に分散して収められていたため、必要な素材を検索するために多くの時間を要していた。
 今回DAMサービスを活用することにより、取材現場から映像データをアップロードするだけでファイルが一元管理されるため、編集作業を始めるまでの時間を短縮することができる。加えて、映像データがアップロードされると一定時間毎のサムネイル画像が自動的に生成されるため、必要なシーンを素早く見つけることができ、さらに試合日時、選手名、得点時間、試合結果、撮影者などのメタデータを付与することで、必要な映像を簡単に検索することも可能になる。

写真は サービス利用時の画面イメージ(画面左側で動画を再生、右側で自動生成された3秒毎のサムネイル画像を表示)

全文は1月15日付け5面に掲載

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。