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量子コンピュータと応用領域を紹介
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC、安田靖彦会長)AI&ロボット委員会量子コンピュータ・デジタルツイン推進WG(ワーキンググループ)は、「進化する量子コンピュータとその応用領域の拡がり」と題して第 9 回量子コンピュータ推進セミナーを開催する。日時は2025年3月14日(金)13:10~(受付 13:00~)で、ZOOMによるオンライン配信を予定している。参加無料で定員500名(定員になり次第締め切り)。
量子コンピューティング技術の高度化と応用ソリューションの拡大は、さまざまな先進的システムへの実装を可能とし、特に、昨年は量子科学やナノテクノロジーのブレークスルーにより、量子コンピューティング分野が大きく前進した。
一方、昨今の生成AIに代表されるDeep Learningの必要計算能力と計算機パワーのギャップは開くばかりで、AI進化に必要な電力消費量は CO2 削減への大きなマイナス要因となっている。
同WGでは、この課題を解決できる可能性の一つを量子コンピュータととらえ、今後、AI融合処理などのハイブリッドシステムとして社会実装されていくことで、「循環型社会のより良い未来のシナリオ」が創られると期待している。
2018年の発足から7年目を迎え、同WGではこうした最新動向や状況を受けて、「進化する量子コンピュータとその応用領域の拡がり」と題してセミナーを開催し、最新の量子応用技術の進化が持つポテンシャルを紹介する。当日は日本電気株式会社/MCPC量子コンピュータ・デジタルツイン推進WG副主査の白根昌之氏が司会進行を務め、各界から招いた講師による講演を実施する。
主なプログラムは次の通り。
▽セミナー①「理研における超伝導量子コンピュータとその運用」講師:理化学研究所量子コンピュータ研究センター副センター長・ 萬伸一氏
▽セミナー②「量子コンピュータの最前線:誤り耐性汎用量子コンピュータの時代へ」講師:法政大学情報科学部教授・川畑史郎氏
▽セミナー③「量子コンピュータとHPCの統合による量子AI基盤開発」講師:東京大学大学院理学系研究科教授・藤堂眞治氏
▽セミナー④「イジングマシン向けハイブリッドアルゴリズムの構築と応用」講師:慶応義塾大学理工学部物理情報工学科准教授・田中宗氏
▽セミナー⑤「量子インスパイアド技術の位置づけと、意思決定プロセスの高度化」講師:日本電気株式会社量子コンピューティング事業統括部シニアプロフェッショナル・千嶋博氏
▽セミナー⑥ 「シリコン量子コンピュータの研究開発状況」講師:株式会社日立製作所研究開発グループ・竹本享史氏
▽セミナー⑦「これからのデジタル社会を守りつづける量子暗号通信」講師:東芝デジタルソリューションズ株式会社ICTソリューション事業部フェロー・佐藤英昭氏
この記事を書いた記者
- 主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。
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