電波・情報通信関連の新聞 The Dempa Times

　NTTコミュニケーションズ株式会社（NTT Com）は3月5日、設備が不正アクセスを受けたことにより、一部情報が外部に流出した可能性があると発表した。社内調査の結果、同社内システムである、オーダ情報流通システムに格納されていた法人のお客さま向けサービスの一部情報が外部に流出した可能性があるといい、個人のお客さま向けサービスに関する情報は含まれていないという。
　同社によると、令和7年2月5日に同社情報セキュリティ部が社内ネットワーク内のオーダ情報流通システム内の装置Aに対する通信で不審なログを検知した。これに伴い同日、オーダ情報流通システム内の装置Aの入口を制限する初動措置を実施。その後、詳細な調査を開始し、装置Aと周辺システムへの通信ログを解析した結果、オーダ情報流通システムから一部の情報が流出した可能性があることが翌6日に判明した。
　調査を継続した結果、2月15日に社内ネットワークにある装置Bに不正アクセスがあったことを特定し、同日、装置Bを社内ネットワークから遮断した。
　流出した可能性のある情報は、顧客1万7891社の契約番号、顧客の契約名、顧客担当者名、電話番号、メールアドレス、住所、サービス利用に係る情報。対象サービスは一部の法人のお客さま向けサービスで、株式会社NTTドコモが提供する法人名義のスマートフォン・携帯電話の契約は対象外としている。
　流出の影響を受けた可能性がある顧客には、順次、営業担当か封書を通じて経緯や対応等を通知している。本件に関する電子メールでの案内はしていない。
　同社では今後、再発防止のためのセキュリティ対策や監視体制のさらなる強化を進め、より一層のサービス品質の向上を図るとしている。新たに公表する内容が判明した場合、速やかに情報を開示する。個別の顧客に関する情報の開示は、機密保持の観点からしない方針としている。
　本件に関する問い合わせ先は次の通り。
　NTTコミュニケーションズ特設ダイヤル（受付時間：平日9時～17時）：0120―988―490

この記事を書いた記者

kobayashi

主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。

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