
アンリツ、独EDAGの無線通信テストを強化
アンリツ(濱田宏一社長)は3月26日、グローバルでエンジニアリングサービスを提供する独EDAG社が、自動車や電子機器の無線通信品質を評価するため、アンリツのラジオコミュニケーションアナライザ「MT8821C」=写真=を採用したと発表した。
アンリツの「MT8821C」は、評価対象の無線通信機器との迅速かつ簡単なOver―The―Air(OTA)テスト、使いやすいグラフィカルユーザインタフェース(GUI)、入力/出力レベルやSIMカードの情報など、OTAテストを実施するための主要なパラメータを迅速に設定できるなど、EDAG社にさまざまな利点を提供している。
自動車や電子産業での無線通信テストは、EDAG社にとって欠かせない要素だ。たとえば、現在の車両開発では、Vehicle―to―Everything(V2X)、LTE、5G、MIMO、キャリアアグリゲーション、OTAソフトウェアアップデート、ナビゲーション用のGPS、Bluetooth接続など、さまざまな通信技術を考慮する必要がある。
EDAG社は、次に挙げる幅広いテスト条件や機能を1台の測定器に備えたアンリツの「MT8821C」を選択した。「MT8821C」では、LTE―Advanced、3CCキャリアアグリゲーション、4x4 MIMO、NB―IoT、CatM1技術などをオプションでサポートしている。さらに、LTEの「Test Parameter Setup」という機能では、すべての関連パラメータを一度に設定できる。この機能により、RFテストの複雑なテスト条件を設定する際の操作ミスを排除することが可能だ。また、OTAテスト時の重要な利点として、電波の減衰量が動的に変化する条件でも、RFフロントエンドインタフェースの広いダイナミックレンジにより、「MT8821C」と、自動車や電子機器などのDUTとの接続を維持できることが挙げられる。
別の重要な利点として、「MT8821C」では、GPIBまたはイーサネットインターフェースにより、リモート制御で自動試験系を実現できることが挙げられる。 3GPP RFテスト規格に準拠した自動化ツールであるATS(Automation Test Software)も利用可能で、リストから必要なテストケースを選択して、ユーザの介入なしに完全に自動化された方法で測定を実行できる。
※Over―The―Air(OTA)テスト:空間を介して電波の送受信を行い、無線機の信頼性、効率性および性能を正確に評価する試験。アンテナを含んだ完成品の無線通信性能を総合的に評価する場合に特に有効とされている。
4月2日付け5面に掲載
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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