GMOサイバーセキュリティ byイエラエ、 YRPセンター1番館に新オフィス

 GMOインターネットグループでサイバー攻撃対策事業を展開するGMOサイバーセキュリティ byイエラエ(牧田誠代表取締役CEO)は3月10日、サイバーセキュリティ分野における研究開発及び官公庁をはじめとする組織向けの人材育成を目的に、神奈川県横須賀市の横須賀リサーチパーク(YRP)内のYRPセンター1番館(神奈川県横須賀市光の丘3―4)内に新オフィスを開設したと発表した。
 YRPは、1997年に開設された日本国内でも有数の情報通信技術(ICT技術)に特化した研究開発施設。実験電波が域外へ漏洩するリスクを最小限にすることができるとして、国内外の企業や研究機関のICT技術の研究開発拠点として発展している。
 特に近年は、サイバーセキュリティ人財の育成や研究開発の拠点としても注目され、防衛省・自衛隊などの官公庁や民間企業、大学研究機関との連携が進められている、日本国内の重要なサイバーセキュリティ拠点となっている。
 現在、サイバーセキュリティは、国家安全保障はもとより、経済活動や社会インフラの安定に不可欠な要素となっている。サイバー攻撃の高度化・巧妙化が進む昨今においては、攻撃者の視点を理解し、先回りして脅威を特定し対策を講じる「能動的サイバー防御」が求められている。こうした状況に対応するためには、世界最先端の「研究開発」と実践的な「教育」の充実が不可欠だ。
 GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、YRP内にオフィスを開設することで、サイバーセキュリティ分野における最先端の研究や官公庁をはじめとする組織へ、技術共有を進める。また、官民連携を一層強化するとともに、官公庁のみならず地域内外の企業や研究機関との共同研究、人財交流や人財育成を積極的に推進し、日本のサイバー防衛力向上に寄与することを目指す。
 YRPは、GMOサイバーセキュリティ byイエラエの活動を支援し、YRPをサイバーセキュリティの拠点として更に強化していく。

写真は YRPセンター1番館

4月9日付5面に掲載

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。