在宅コールセンターで遠隔地から柔軟に働くプロジェクト KDDIエボルバ

 KDDIエボルバ(東京都新宿区、若槻肇社長)は沖縄セルラー電話(沖縄県那覇市、菅隆志社長)、アサイアン(東京都港区、丹羽啓晋社長)と共同で、地方の雇用推進と企業の人材確保を目的としたプロジェクトを立ち上げた。地方の雇用推進では多様化するライフスタイルや、家庭環境によって変容するライフサイクルに合わせた柔軟な働き方を求める求職者が多いことに対応した。4月より沖縄県で開始した『遠隔地在住者の「在宅コールセンター/コンタクトセンター」雇用にかかる通信・セキュリティ・人材育成の課題解消』実証で展開していると発表した。 同プロジェクトはアサイアンが企画し、実証は、KDDIエボルバが福岡県福岡市のコンタクトセンターで受託するアサイアンのスマートフォンに関するテクニカルサポート(インバウンドコール)業務において、遠隔地にあたる沖縄県沖縄市・那覇市・浦添市に在住するシングルマザーとW(ダブル)ワーク希望者を在宅雇用したトライアルの3ヵ月間で行った。 同プロジェクトに参加したKDDIエボルバによるシングルマザーへのヒアリング調査では、「帰宅時間」「職場と自宅の距離(通勤時間)」「家庭の事情に合わせた勤務時間の柔軟な調整」が子育てと仕事の両立の課題にあがった。近隣の求人が少なく、通勤可能な距離で就職をしても保育園の送迎や、子どもの帰宅時間にあわせた在宅、急な呼び出しや看護、習い事の送迎などの対応によって長期継続が難しい実態があり、「勤務時間の調整が可能な在宅であれば働ける」ニーズが高いことを確認した。(全文は8月16日付2面に掲載)