NEC、「多言語音声翻訳サービス」の業務用小型端末を販売

 NECは、訪日外国人の接客が生じる空港やホテル、百貨店などに向け、外国語でのコミュニケーションを支援する「多言語音声翻訳サービス」専用の業務用小型端末を2018年3月31日より販売開始すると発表した。 「多言語音声翻訳サービス」は、2017年11月に販売開始した接客業向けの音声翻訳サービス。今回、これまでのスマートフォンやタブレットでの利用に加え、業務用小型端末を提供することで、接客カウンターや店舗レジにはタブレットを、利用エリアが広い接客現場では接客スタッフ一人ひとりが業務用小型端末を携行することで様々な業務シーンへの対応を可能にした。 また、小田急百貨店は、春節に向けたインバウンド向けおもてなし施策の一つとして、スマートフォンでの「多言語音声翻訳サービス」を活用した実証実験を1月26日より新宿店において実施しており、業務用小型端末も活用している。実証実験では、訪日外国人が多く訪れる本館1階~3階のスタッフと同4階外国人顧客サービスカウンターにて同サービスを利用。来店客の困りごとに迅速に対応することで快適な買物をサポートする。 「多言語音声翻訳サービス」では、 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した観光会話向けの高精度翻訳エンジンを活用し、日本語・英語・中国語・韓国語に対応した接客業向けの音声翻訳サービス。1台で双方向での会話ができ、翻訳・逆翻訳結果がテキストで確認可能なため安心かつ容易に会話を進めることが可能だ。 また、利用データの蓄積により会話内容や利用状況を見える化し、いつどんな問い合わせがあったかをレポートとして提供する。