日清紡HD/運航会社向け自動作成サービス

日清紡ホールディングス(日清紡HD、東京都中央区、村上雅弘社長)は、業界で初めてドローン運航会社向けに飛行計画を自動作成するクラウドサービス「Drone Flight Planner(ドローンフライトプランナー)」の提供を9月1日から開始した。1ライセンス6万円/年で、初めての利用には2ヵ月間無料キャンペーンを実施中である。 ドローンは、危険が伴う橋梁やビルなどのインフラ点検、人手が必要な測量や農薬散布等、各種作業を安全かつ効率的に行うための手段として、様々なシーンで活用され、さらに災害時には被災地の状況把握や被災者の救助活動、支援物資の輸送手段としての活躍が期待されている。政府も「空の産業革命に向けたロードマップ」を掲げ、ドローンがビジネスや社会に役立つかたちで利活用できるよう道筋を示している。 現在、ドローン飛行は航空法により、飛行(日程・場所、飛行方法など)の許可・承認が義務付けられ、特に気象条件はドローンの安全飛行に大きな影響を与えるため、気象予報が変更されるたびに飛行計画の再検討が必要。しかし、市町村単位で発表される気象予報ではドローン飛行範囲の適確な情報が得られず、ドローン運航会社自らが詳細な気象情報を収集・予測して計画を立てなければならない。 また、ドローンは1日に複数のポイントで飛行させるので、クライアントの指示事項と飛行予定時刻の気象等を考慮しながら、効率的に各ポイントを巡回できるよう飛行計画を組み立てる。どこか一つのポイントが悪天候で飛行できなくなると、その日の飛行計画を再検討することになり、飛行計画の立案はドローン飛行準備の中で非常に手間と時間のかかる作業となる。 ドローンの安全飛行には、1kmメッシュ(四方単位)での天気予報及び高度10m毎の風向き・風速などの詳細な最新情報が必要。今回の「Drone Flight Planner」は、飛行ポイントのより精密な天気、飛行高度に対応した風向、風速などの情報を提供し、効率的な飛行計画を自動計算するサービス。これにより飛行計画立案の所要時間を従来の8分の1に抑えることが可能。さらに、気象予報が変更されると飛行計画も自動更新されるので、作業効率が圧倒的に向上する。 このほか、飛行計画の自動生成、飛行計画の提案、飛行適合順表示、風向・風速予報、降雨アラート、日出・日の入時間の表示、チーム内情報共有、飛行の記録等、の機能を備え、ドローン運航会社の飛行計画作成から飛行記録登録までの一連の作業をオールインワンにしたアプリケーションとなる。