NAB Show 2018閉幕 シャープが初出展

 米国ネバダ州のラスベガスコンベンションセンター(LVCC)で4月7日~12日(機器展示会は9日から)に行われていた全米放送事業者協会が主催する「NAB Show2018」が閉幕した。シャープは今回初出展し、世界で初めて8K(60p)映像の「撮影」「収録」「再生」「ライン出力」が可能なカメラ/ 記録部一体型の業務用8Kカムコーダー「8C―B60A」を展示した。8K映像関連技術を有するアストロ デザインの技術協力を得て開発した。同機は、高精細な8K(60p)映像の撮影が可能なだけでなく、撮影・収録時の扱いやすさや収録後の 編集作業の負荷低減にも配慮した設計を行っている。撮像素子は、3300万画素のSuper35㍉相当の大型CMOSイメージセンサを搭載し、圧縮方式にはCPU負荷の低いコーデックを採用。8K(60p)映像の編集作業の効率化と約40分間の連続収録(同梱の2TB SSDパック使用時)を実現している。また、映像を収録しながら、8K(60p)の非圧縮映像をリアルタイムで出力できるため、 ライブ配信にも活用できる。同社は、8K映像制作の入口となる同機の発売を通じて、8K映像コンテンツの普及拡大を推し進め、 「8Kエコシステム」の早期構築を目指す。  池上通信機は、8K・4K・HDの各種最新機器を展示し、様々な運用に応じたソリューションを提案した。世界初の4K/HDスタジオカメラ「UHK―435」は、2/3型4K 8MPixelCMOS3板式の光学系を搭載。ポータブルカメラとシステムエクスパンダ(SE)の組み合わせによる大型レンズ運用と比較し、セッティングの煩雑さが大幅に軽減した。カメラ光軸の延長線上に近い位置にビューファインダを設置可能となり、より安定した操作性と快適なカメラワークを提供する。HDRの国際標準規格(ITU―R BT.2100)で定められたHLG(HybridLog―Gamma)を搭載し、暗部から明部までの表現可能な範囲を拡大した広ダイナミックレンジの映像表現が可能。31型4K/HDマルチフォーマットLCDマスターモニター「HQLM―3125X」は、31型4096×2160pixel 10bit液晶パネルを採用した4K HDR対応マルチフォーマットマスターモニター。SDIによる3G―SDI(Q/L)4K、HD入力に加え、HDMIインターフェースを搭載し、高い運用性を実現した。4Kは3G―SDI(Q/L)に対応し、12G―SDI入力も2ch装備している。4KHDRの制作や編集に欠かせない1000nitsの高輝度、100万:1のコントラスト比、BT.2020広色域の高品質映像を表現可能なマスターモニターだ。