NEC 「顔認証ソリューションforオフィス」
NECは、NECの生体認証「Bio―IDiom」の中核技術で、世界ナンバーワンの認証精度を誇る顔認証AIエンジン「NeoFace」を採用した製品群を連携し、オフィス内における働き方の効率化や利便性の向上を図る「顔認証ソリューションforオフィス」を発売すると発表した。 同社は、10月25日に「NEC Platform Solution Center」(東京都港区)で、報道向けに同製品の体験会を開いた。記者は入場時、顔認証登録を済ませ、オフィスにおける顔認証の利活用について、ドア入場、複合機印刷、外出時の所在管理など、NEC顔認証AIエンジン「NeoFace」を採用した各種ソリューションを体験した。会社を模して、ゲート入場ゾーン、オフィスフロア入室ゾーン、オフィスワーク体験ゾーン、退勤打刻ゾーンなどでソリューションを体験した。 新サービスの「NeoFace顔情報マネジメントサービス」を活用することにより、端末のログインやプリンタ/複合機での認証、ビルやフロアへの入退など、オフィス内における認証を顔情報にまとめ、利用者の利便性向上やセキュリティ強化を図ることができる。 新ソリューションは、顔情報を共通利用できるサービス「NeoFace顔情報マネジメントサービス」に加え、従来より提供しているPCログオンなどができるPCセキュリティソフトウエア「NeoFace Monitor」、出入口のセキュリティゲートの解錠を行う「NeoFace Access Control」、顔認証システムを容易に導入可能な「NeoFace顔認証システム導入セット」などのNEC顔認証ソリューション群をまとめて提供する、オフィス向けに特化したソリューション。複数の認証手段を顔認証で統一することで迅速かつ容易に導入でき、社員の負担軽減も実現する。 さらに、新たに「顔認証ソリューションforオフィス 構築支援サービス」として、NECの各種顔認証ソリューションの連携導入に関するコンサルティングやシステム運用開始後の保守サービスなどをメニュー化し、同ソリューションの迅速かつ容易な導入を支援する。 NECの顔認証製品/ソリューションを導入した企業が、照合用の顔画像や個人を識別するIDなどの情報(顔情報)をクラウド上で一元管理することが可能になった。自社の認証システムにおいて顔情報のリモート管理や、複数の地点/用途の顔認証システム間で顔情報の共通利用が可能になるなど、顔情報の登録・管理における利便性が向上した。 出入口のセキュリティゲートの解錠を行う「NeoFace Access Control」はビルの出入口で顔認証を使い入退場を行うためのパッケージ製品。今回新たにAPI連携に対応し、外部認証システムと連携して入退場の制御や、外部管理システムから入退者情報の取得や登録などを行うことができる。また、冷却ファンを内蔵したモデルの製品化により、背面や側面に空間を設けることが不要となり、設置の自由度が向上する。 オフィスフロア入室ゾーンでは、フォトシンス(東京都港区、河瀬航大社長)が提供する後付け型スマートロック「Akerun Pro」がNECの顔認証システムと連携しているところを見せた。NECの「顔認証ソリューションforオフィス」内の「NeoFace顔認証システム導入セット」と連携し、 「Akerun Pro」の解錠を顔認証で行うことができる。セットになったモデルをNECより12月に発売する。「Akerun Pro」を既存のドアや入退場ゲートに設置し、 顔認証による解錠を手軽に実現。 「NeoFace」専用アプライアンスサーバーと連携することで、 精度の高い顔認証を実現し、 より高いセキュリティを担保する。 オフィスワーク体験ゾーンでの「NeoFace Monitor」は、カメラに顔を向けるだけで簡単にPCログインが可能。常時監視および顔動き検知機能でなりすましを排除。スタンドアローン構成から大規模なサーバー構成まで様々なニーズに対応可能。PC内蔵は市販のカメラを使用し、低コストを実現。モバイル環境でも内蔵カメラに顔をかざすだけで簡単にログオン可能だ。 同ゾーンの「NeoFace顔認証システム導入セット×リコー個人認証システム」は、顔認証により簡単、快適に印刷複合機からプリントアウトできるもの。印刷複合機に別添えの小型カメラで顔を映し認証する仕組み。印刷環境のセキュリティを高め、自分の顔認証でプリンターとロケーションフリーで必要な書類が出力したいユーザーに最適だ。非接触で衛生的。顔認証でプリンタ認証を行い、印刷者以外への印刷情報漏えいを抑制する。印刷履歴がデータ化し、業務精度が向上する。 退勤打刻ゾーンでの本人確認と位置情報管理が可能な顔認証クラウドサービス「NeoFace Cloud GPS連携サービス」は、顔認証を使った新サービスで、「誰が、いつ、どこにいたか」を記録。手持ちのスマホ、タブレットで利用できる。例えば、同サービスを勤怠監理のタイムカード打刻として利用したケースでは①スマホアプリ起動②スマホに顔をかざして、撮影し顔で打刻③スマホ画面に打刻完了表示―となる。
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