エアロジーラボ ハイブリッドドローン開発 独自電源システムで長時間飛行実現

 昨今は様々な領域でドローンを活用したサービスが検討されるなど、隆興が著しいドローン業界だが、2012年9月に創業したエアロジーラボは、その存在が世に知られるよりもかなり以前から自社製品を開発し始めた古参のドローンメーカーとして知られる。 一般的なバッテリードローンでは、実質15分~30分程度のオペレーションが一般的だが、同社が開発する機体は、エンジン発電機とバッテリーで構成されるハイブリッド型の電源システムを採用しており、2時間以上の飛行が可能だという。 2022年には改正航空法が施行され、目視外飛行が解禁される予定となっている。目視外、つまりパイロットが目視できないところまで飛行するには、長距離飛行を実現できる実力を持った機体が必要不可欠。エアロジーラボが開発する機体は、法改正により目視外飛行が可能となる環境になってこそ、本領が発揮される。 エアロジーラボがこのような機体を開発できる背景には、「ユーザーが本当に必要としているのは何か」を徹底的に追求する姿勢にある。これは、同社の代表者がかつてラジコンヘリのパイロットとして操縦に苦戦したこと、また、自ら海外にも出向いてマルチローターヘリについて学び、自らの手でオリジナル機体を製作した経験を顧客に使ってもらえる機体に生かしていくことにある。このこだわりによって生まれたのが、エアロジーラボのドローンだという。 最新型の「AeroRangeQuad」は、140分以上飛行し続けることが可能。ハイブリッドドローンにはユーザーの業務効率を大幅に向上させる可能性がある。度々実施しなければならないバッテリー交換や、膨大な数のバッテリーを予め充電するといった煩わしさから解放し、ユーザーの生産性向上に貢献する。