仏アリアンスペースがアリアン6などで会見

 仏アリアンスペース社は、10月27日にマンダリンオリエンタル東京(東京都中央区)で記者会見し、ステファン・イズラエル最高経営責任者(CEO)、マリノ・フラニート取締役ヴェガビジネスユニット上級副社長、髙松聖司東京事務所代表が同社の事業の最新状況を報告した。 ステファン・イズラエル最高経営責任者は次のように述べた。 まず、アリアンスペースの会社概要、我々のDNAについて説明する。私どもアリアンスペースは1980年に設立された。もう40年以上前になる。売上は12・5億ユーロを超えている。そして、現在まで打ち上げた衛星の数は1145。アリアンスペースの主要株主は仏アリアングループ。我々の使命は欧州宇宙機関(ESA)が開発したロケットを打ち上げること。我々は欧州における打ち上げサービスを提供する企業である。私ども事務所はワシントン、東京、シンガポールの3ヵ所に構えている。 私どもの打ち上げ機は3つの種類で構成されている。まずは「ARIANE5(アリアン)5」。これは2機同時打ち上げることが可能なロケット。用途としては通信それから測位、科学探査、地球観測などに活用されており、打ち上げ回数は114となっている。次の「VEGA(ヴェガ)」は低軌道に衛星を投入するためのロケットであり、すでに20回打ち上げられており、衛星の用途としては地球観測及び科学探査。もうひとつが「VEGA C」。商業運用として活用されるこの打ち上げ機の初打ち上げは日本時間7月13日に完了している。ベガの発展型で、地球観測、科学ミッションなどに活用される。(全文は11月4日付け2面に掲載)