Axess Japan 非接触・非対面 入退場管理ゲートシステム
オーストリアの「Axess AG」日本法人「Axess Japan」(東京都千代田区、マティアス・オイットナー社長)は、来場者情報の登録から、バッジ発行、入場、見込み顧客のデータ管理まで一括で提供する、展示会・見本市向け完全非接触・非対面ソリューションを展開している。 「Axess AG」は1998年設立。「We customize solutions(お客様に最適なソリューションを)」をモットーとし、展示会場やレジャー施設、スキー場、スタジアム&アリーナ、観光交通機関など様々な施設に、非接触型入場ゲートやQRチケットやICカードなどを利用した対面・非対面発券システムを提供している。 「Axess Japan」は2015年に設立。すでに入退場管理システムを国内のスキー場20ヵ所、美術館1ヵ所に導入している。 ゲートや発券システムを軸とした同社のソリューションは、事前登録~受付~入場まで完全非接触・非対面で実現している。入場ゲートで検札&来場者バッジ発行、データ取得を行う。ケーブルレスの移動式ゲートはWi―Fi、バッテリーパック、キャスター付パレットで構成されている。 主な流れは①事前WEB登録による入場券発券②ゲートで読み取り&検札③来場者バッジの印刷―である。展示会・見本市の主催者は来場者データ(来場者、滞留人数等)、入場者売上データを取得できる。出展者は招待券管理、出展者バッジ発行、リード情報の取得が行える。来場者はオンライン登録・入場券購入、非接触受付(入場)およびバッジの受け取りが行える。 同社の入退場管理システムは、入り口を通過する訪問者をしっかりと把握し、安全な入退場管理を実現する。バッジプリンター付属ゲート「AX500 Smart Gate NG+Axess BADGE BOX600」は、イベント会場の入口でバッジを印刷できる新型ゲート。ウェブから事前登録した来場者がスマートフォンのウォレットに保存したチケットや自宅で印刷したチケットをゲートにかざすと、バッジが印刷され、ゲートを通過できる。登録者情報の印刷にかかる時間はわずか数秒。目視確認用に立ち入り許可エリアの印刷もできる。オンライン購入したチケットをゲートにかざすだけでバッジが印刷されるため、一般来場者や報道関係者、VIPなどに分かれた登録受付への立ち寄りや、当日精算の必要がなく、スムーズな入場を実現する。 「来場者オンライン登録をしていただくと、そこから2次元バーコード(QRコードあるいはバーコード)の入場券がメールで送られてきます。それをプリントアウトしていただくか、スマートフォンでそのままこのゲートの所にかざしていただくと、横の黒いボックスでバッジを印刷します。来場者はそのバッジを持って入場し、バッジを展示会のブースのスタッフの方に見せると、名刺交換と同様に、QRコードを読み取ることによって登録データが取得できます。リードトラッキングシステムとして、出展者様にも便利ですし、主催者様は来場者情報、入退場情報、滞留人数などが把握できるのでそちらにもメリットがあります。来場者のデータがさまざま得られることで、マーケティング活動にお使いいただけます。当社のシステムを導入していただくことによって、将来的な利益につなげられるシステムとなっています」(Axess Japan広報担当)。 さらに、ニューノーマル時代に向けて、入場制限のある展示会・イベント向けに3密を防ぐ機能が追加された。1日の入場制限をあらかじめ決めて、2000枚しか入場券を販売しないなどのオペレーションが可能だ。また、会場内の人数が一定数を超えるとゲートが開かず、混雑を抑制する仕組みを加えた。 このほか、同社は「Axess Smart Gate NG T&M」を開発。ゲートのセンサーとカメラで、検温とマスク検知を行う仕様となっている。クリアしないと入場できない。 また、国内のニーズに合わせて、バッジ印刷の部分は省略し、事前登録の際に印刷したチケットに産業や肩書きなどをカラーで区分けして、それをそのまま入退場ゲートで使用できるようにし、個別データも取得できるようにした仕様も検討中だ。 Axessシステムの強みはどこにあるのか。 「Axessの非接触・非対面オペレーションのポイントはキャッシュレス、ペーパーレス、コンタクトレス。当社の強みは、ハードウェアとソフトウェアとデータセンターを一括で提供していること。コンペではハードウェアの会社とソフトウェアの会社が一緒に組んで出られているケースがあり、導入後に何をどちらに問い合わせればよいのか悩まれるお客様もいると聞いています。また、カスタマイズ性に優れており、基本パッケージ製品にお客様のご要望を反映させたカスタマイズをすることで、個々のお客様のニーズにお応えいたします」(同)。 Axessシステム導入のメリットについて次のように述べた。 ひとつは『登録から入場まで非接触』です。来場者と従業員の安全を守る仕組みをご提供します。2つ目は『効率的なビジネスイベント運営』です。受付、案内などの運営の省力化・省人化で人件費の削減につながります。3つ目は『人数制限ありの時間指定制登録』です。展示会などの3密を回避する時間指定予約制で、滞在時間上限を案内します。4つ目は『デジタルデータの一括管理』です。手書きデータのデジタル化などの費用と手間も削減します。データ分析も簡単です。5つ目は『ダイレクトアプローチによるマーケティング』です。ブース来場者データから見込み顧客にダイレクトにアプローチします』(同)。
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