「テクノホライゾングループ&エルモソリューションフェア」開催
テクノホライゾン・ホールディングス(名古屋市、野村拡伸社長)は、テクノホライゾングループの製品を一堂に会した「テクノホライゾングループ&エルモソリューションフェア2019 in 東京」を、10月8日(火)~9日(水)に科学技術館(東京都千代田区)で開催した。 テクノホライゾングループは、「オプト(Optics:光学)」と「エレクトロニクス(Electronics:電子)」両分野の最新テクノロジーを広くカバーし、IT化が一層進む「教育」市場、中国を中心に自動化ニーズが高まる「FA」市場、高度化が求められる「医療」市場、セキュリティや自動車関連などのマーケットがさらに進化する「安全・生活」市場の4つの市場を重点市場と定め、活動を強化している。 今回のフェアでは光学事業と電子事業を基盤に、ものづくりのエキスパートとして「斬新な未来の実現」をテーマに「教育」「FA」「医療」「安全・生活」の4つの市場で、グループシナジー効果を活かした製品やシステムで新たなビジネスモデルを紹介した。 また、「教育」「ものづくり」「キャッシュレス決済」「車載器」「ウェアラブルデバイス」など各種セミナーを開催した。 『教育シーン』では、シェアナンバーワンの書画カメラに国内液晶型電子黒板シェアナンバーワンの「xSync」シリーズを加え、STEM教育や英語教育での授業提案や遠隔授業システムについて紹介した。STEM(ステム)教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字で、理数系教育の総称。 『FAシーン』では、『ITANZI』ブランドを展開するタイテックグループが、FAシーンにおける「ものづくり現場の改善ソリューション」「マシンビジョンソリューション」、工場経営改善に向けた「働き方改革ソリューション」などを紹介した。 『医療シーン』では、微弱信号処理、刺激信号処理、カメラ、画像処理、撮像、照明光学など、様々な技術を用いて、医療機器の開発から製造を提案した。 『安全・生活シーン』では、「安全・安心」な社会を実現するためのセキュリティ機器・車載器、暮らしの中で「便利さ・快適さ」を感じられる趣味・レジャー製品、キャッシュレス決済体験など、人々の快適で豊かな生活をサポートしている。 書画カメラのラインアップを紹介する。4K実物投影機「L―12F」は、実物投影機の定番モデルがバージョンアップ。使い勝手はそのままに、ライブも録画も4Kクオリティモデル。同機は、4K高画質と最大288倍ズームを搭載。細部のリアルな質感に迫る。300度回転する2アームでいろいろな角度から映すことができる。最大4画面まで画像を分割表示できる。1画面はカメラライブ映像も取り込める。 インタラクティブ実物投影機「L―12W」は、実物投影機の定番モデルがバージョンアップ。使い勝手はそのままに、PCレスでデジタルコンテンツ再生にも対応した。片手でらくらく操作。ズームダイヤル&ワンプッシュオートフォーカス。拡大してもくっきり鮮やか。SDカード&USBメモリ対応などが特徴だ。 次世代4K実物投影機、2K(フルHD)実物投影機ニューモデル「PX―30E/PX―10E」は、〝エレガントでシンプルでコンパクト。最適なコミュニケーション環境を作り出す〟。カメラヘッド部ズームダイヤル&AFボタン搭載。HDMIケーブル抜け防止付属品。12MのCMOSセンサーで最大4Kの高精細映像を実現。細部まで高精細に表現でき、質感やディテールまでリアルに再現する。1・2倍の光学ズーム、2倍のセンサーズームで、24倍の劣化の少ないズームができる。このほか、5インチのLCDタッチパネル、ホワイトボードシート、外部入力機能を備えた。さらにLEDランプとカメラヘッドが一体化し、コンパクトになった。 4Kコンパクト書画カメラ、「MX―P」がバージョンアップした「MX―P2」は、〝たためる、軽い、置き方自在〟がポイント。操作感そのままにさらに便利な機能が搭載。ウェブミーティングカメラとして便利な内蔵マイク&フリーズ機能搭載。ウェブミーティングカメラとして便利なUSB接続時のZOOMとフリーズ動作が可能になった。手元の資料を見せるのに便利。マグネット搭載で設置も自在に。カメラ本体底面にマグネットを搭載。磁石のデスクであれば落下防止にも効果がある。 IoT書画カメラ「MA―1」は、立体物の見せたいところもしっかり共有&A3サイズまで表示可能。プロジェクターやモニターにつなぐだけで会議の資料や立体物も大きく映しビジュアルに共有できる。A3サイズまで取り込み可能だ。切り替えワンタッチスイッチャー機能も搭載。パソコンの画面を見せるときも書画カメラの画面を見せたいときも、ワンタッチで切り替えできる。このほか、録音&録画機能で議事録、小さなものもはっきりと、場所にこだわらない完全ワイヤレスなどが特徴。 完全ワイヤレス、可動式実物投影機「MO―2」は、レイアウトフリーを実現する可動式カメラヘッド&アームがポイントで、電子ズーム16倍で小さなものもしっかりと映すことができる。このほか、Miracast機能で離れたところからもらくらく表示。QRコード読み込みジャンプ機能、PCレスでOfficeファイルなどのデジタルコンテンツも再生できる。 ◇ エルモ社のコラボレーション電子黒板「xSync Board」(バイシンク・ボード)の特長は次の通り。大画面に表示しているものすべてに複数人同時書き込みができ、各人が同じ認識で議論が行える。既存機能で簡単に「会議の内容」をそのまま保存でき、議事録をまとめる時間を短縮できる。PCを設置することなく誰でも簡単に活用可能。ワイヤレスで複数の情報を同時に表現でき、スムーズに切り替えが行える。USBによるデータ共有や映像ケーブルの受け渡し等ムダな時間を省き、会議の質と効率を上げ、議論を活性化させる」。ディスプレイ上への書き込みや、動画等の提示も可能だ。 ◇ プロフェショナルのためのスマートフォンIP無線サービス「buddycom」(サイエンスアーツ)は、面倒な手続きや免許申請は必要なく、ほかの業務アプリと同時に利用できるので、無線機にかかるコストを削減し業務効率を向上できる。具体的には▽グループ通話▽ライブキャスト▽音声テキスト化、トランシーバー翻訳▽位置情報の確認、Map通話―などが特長。端末を1台に集約。WEBで集中管理。高耐久の周辺機器と連携する。『グループ通信』では、ボタンを押すだけで電話のように、リアルタイムに』双方向のグループ通信が可能だ。相手の言葉を待ってから話す必要がなく、人数無制限でスピーディなコミュニケーションができる。また、会話の音声をいつでも聞き返すことができ、他グループの会話を複数同時に聞いたり企業間での通信も行える。 エルモケイグランデ(旧エルモ社エルモフロンティアカンパニー)とサイエンスアーツ(旧シアンス・アール)はスマートフォンIP無線分野で協業をしていく。サイエンスアーツはスマートフォンをIP無線として使用できるアプリを「Buddycom」という名称でサービス提供している。安定した音声通信に加えて会話のテキストログを残したり、14ヵ国語へ翻訳したりする機能もあり、防災や非常用放送にも流用が可能になる。 展示会では、エルモケイグランデが展開するクラウド対応ウェアラブルカメラ「QBiC CLOUD EW―1」も展示した。特長は次の通り。同製品はクラウド録画サービスに対応する。クラウドに接続し、カメラの映像と音声を使って本部にいながら遠隔にある現場の作業支援を行うことができるモードで、SDカード保存非対応。同社クラウドサーバー「ELMO QBiC CLOUD」に対応している。 そして、簡易IPカメラモードに対応する。遠隔地の作業者に対して支援を行うツールで音声のみでは伝わらない情報を共有することができる。SDカード保存対応。 また、広範囲の撮影が行える。水平126度の広角レンズを採用し、1台のカメラで広範囲をカバーする。付属のアタッチメント(アングルアタッチメント)を装着することで、カメラの向きを変えて手元の作業をしっかり撮影できる。 クリップひとつでハンズフリー(約110㌘軽量ボディ。胸部に装着することで、安定した映像撮影を期待できる)、無線ネットワーク接続で遠隔支援(Wi―Fi接続対応で遠隔からも作業者に適切な指示が可能)も特長。
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