KDDI総研が R&D成果公開、卓球ラケット型力触媒提示デバイス

KDDIとKDDI総合研究所(KDDI総研、埼玉県ふじみ野市、中村元・代表取締役所長)は、10月23日にベルサール飯田橋(東京都千代田区)で、同研究所の研究プロジェクトを紹介するイベントを開催した。オールフォトニックネットワーク(大容量のデータを低消費電力で伝送できる強靭なネットワーク)とデジタルツイン(実空間情報をリアルタイムかつ高精度に伝送・分析し、フィードバックする基盤)に関する研究成果の展示を行った。出展テーマは「〝KDDI Digital Twin for All〟 フィジカル空間とサイバー空間の融合による新たな付加価値の創造」。

中村元KDDI総合研究所代表取締役所長が展示内容のポイントを説明した。
「オールフォトニックネットワークは、私どもは社会基盤と捉えている。KDDIグループは中期経営戦略(2022―24年度)の事業戦略をサテライトグロース戦略と打ち出している。通信を核とした注力領域の事業拡大を図っている。そこの基盤となるのがオールフォトニックネットワーク。デジタルツインはフィジカル空間の情報をサイバー空間にあげてそこで高度な計算処理を行うものだが、KDDIではサイバー空間で止まっているのではなくサイバー空間上での高度な計算、シミュレーションをフィジカル空間にしっかりもどすところまでやらないといけないという考えだ。このフィードバンクの仕組みも研究の重要なテーマだ」と述べた。

写真は「卓球ラケット型力触媒提示デバイス」のデモンストレーション

(全文は11月1日付け2面に掲載)

 

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。