日本無線協会、「無線従事者フォローアップ研修」を開催
公益財団法人日本無線協会は、「無線従事者フォローアップ研修」を開催した。
「無線従事者フォローアップ研修」は、無線従事者規則第47条の規定に基づいて、無線従事者資格を有する人たちに最新の知識や技術を取得するための研修である。近年の情報通信技術(ICT)は目まぐるしい勢いで変化し、特にワイヤレス分野では技術等の陳腐化が早いため、常に最新の知識にアップデートすることが重要であることを背景に、令和2年12月に無線従事者規則が改正され、無線従事者は最新の知識や技術を習得するよう努力義務規定が追加された。日本無線協会では、この規則の改正の趣旨を踏まえ、無線従事者を対象とした「フォローアップ研修」を実施しており、昨年10月19日~20日に「電気通信事業研修コース」を、11月21日~22日に「放送事業研修コース」をそれぞれ開催した。
各コースにおいては、それぞれの専門分野ごとに、総務省の担当課長から通信行政・放送行政の動きや制度の検討状況についての講義や、担当官からは関連手続きや技術基準の説明、さらに混信問題や違反事例など電波利用に関する情報提供を受けた。また、情報通信全般についての動向として、IoT関連技術や情報セキュリティ問題に加え、通信コースにおいては移動体向けの電波の伝搬とアンテナ技術について基礎から最新技術まで、また、放送コースにおいては最新の映像伝送方式の技術ポイントについて、それぞれ各分野の第一線で活躍している専門家からの講義を受けた。日本無線協会では、研修の実施にあたり、内容を毎年見直す等の対応していく予定であり、概ね3年毎の受講を勧めている。令和6年も実施する予定である。
◇問い合わせ先:公益財団法人日本無線協会
〒104―0053 東京都中央区晴海3―3 ―3、TEL:03・3533・6022、URL:https://www.nichimu.or.jp
1月1日付17面に掲載
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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