ジャパンオーテックがE2E Badge認証 4Gコアと5G基地局連携は世界初
Japan OTIC(ジャパンオーティック)は、異なる製造者による5G基地局装置の組合せが、Open RANの国際的な標準仕様推進団体O-RAN ALLIANCEが定めるO-RANエンドツーエンド(E2E)仕様に準拠していることを証明するO-RAN E2E Badge認証を発行したと発表した。対象はNEC、楽天シンフォニー、クアンタクラウドテクノロジーの三社で、4Gのコアネットワークに5Gの基地局を連携させるNon Stand Alone(NSA)方式におけるE2E Badge認証は、世界で初めてという。
ジャパンオーテックは、一般社団法人YRP研究開発推進協会とNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク及び楽天モバイルにより、O-RAN ALLIANCEが定める国際的な標準仕様に基づく試験・認証を行う拠点として、2022年12月に横須賀市に開設、運営されている任意団体。設立、運営に当たっては、総務省が実施した研究開発や調査*の知見が活用されている。
O-RAN ALLIANCEは、5Gを始めとする次世代のオープンで高度な無線アクセスネットワークの構築を目的に設立され、現在、世界の通信事業者32社とメーカー等の合計297社が参加(2024年1月10日現在)して、無線アクセスネットワークのオープン化、仮想化、インテリジェント化のために相互接続可能なインターフェースの国際的な標準仕様を定めるなどの活動を展開している。
O-RAN E2E Badge認証はOTICが行う認証の一つで、O-RAN仕様に基づいて、5G基地局装置(RU、DU及びCU)の組合せがエンドツーエンドの機能及びセキュリティの最低要件を満たしていることを証明する。同認証により、機器メーカーにとっては採用・参入機会の拡大、通信サービスにとっては機能高度化、開発・導入期間の短縮といった効果が期待され、日本はもとよりグローバルに、よりオープンでより確実・安全な5G通信社会の実現への貢献が期待されるとしている。
認証の概要は次の通り(認証タイプ/認証ID:E2Eバッジ/JPOT240001)
(全文は1月17日付け1面に掲載)
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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