伊藤忠ケーブルシステム、AI搭載蓄電池を狭山ケーブルに提供

伊藤忠ケーブルシステム(東京都品川区、中谷晃治社長)はAI搭載型蓄電池「SMART STAR」に関して初めてケーブルテレビ事業者向けに販売スキームを構築し、狭山ケーブルテレビ(埼玉県狭山市、清水信之社長)に対して提供を開始すると発表した。
伊藤忠ケーブルシステムの販売スキームは、営業委託会社、専門施工会社、各種金融会社を紹介することでケーブルテレビ事業者に代わって営業や契約、調査・施工・保守、さらに伊藤忠グーループ会社のリースやローンの取り扱いが可能。新規事業を検討しているケーブルテレビ事業者が安心して新たなビジネスを開始できる。今後もケーブルテレビ事業者が抱える課題を解決するコーディネートを提供していくという。
「SMART STAR」は、平均的な家庭の1日の消費電力をまかなえる定格容量9・8kWhの容量を有する次世代蓄電システム。通常時も停電時も最大3kVAの高出力で、一度に多くの電化製品を使用できる。さらに、蓄電池が空の状態でも、約3時間で満充電にすることができる。
停電時は、エアコンやIH調理器、エコキュートやエネファームなどの200V機器も使用できるので、いつもと変わらず快適に過ごすことができる。就寝しているときに停電になっても、「SMART STAR」は停電を検知し、自動的に蓄電システムにためた電気の放電を開始するので安心という。また、充電用ケーブルがあれば電気自動車(EV/PHEV)への充電も可能。

(全文は3月15日付け3面に掲載)

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。