アルティウスリンクが「自治体総合フェア」に出展

アルティウスリンク(東京都新宿区、網野孝代表取締役社長)は、5月15日から17日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「自治体総合フェア2024」に出展し、「自治体向け住民窓口の高度化・効率化に貢献するDX―Outsourcing」を展示した。
国が掲げる「デジタル田園都市国家構想」のもと、行政サービスの多様化・高度化への対応と、それに伴う自治体職員の業務負担を軽減するため、公民連携でDXに取り組む自治体が増えている一方、限られたリソースの中で具体的な進め方に悩んでいる自治体も多く存在する。
同展示会でアルティウスリンクは、ヒトとAIチャットボットを組み合わせた納税窓口のDX推進や、庁舎内窓口におけるオンラインサポートを併用した住民窓口対応、データ入力や封入封緘を含むバックヤード業務など、自治体の住民窓口のデジタル化・効率化に役立つ内容を、事例を交えて紹介した。
プロダクト展示では「Virtual Agent Plus」(バーチャルエージェントプラス)を紹介、FAQシステム、チャットボット、ナレッジを一元管理できる同プロダクトのデモンストレーションで、視認性・操作性に優れたUIをアピールしていた。実際に同プロダクトを導入し、住民の問合せ利便性向上と、職員の業務効率化を実現した自治体の事例も紹介した。

自治体のナレッジをひとつにまとめて効率的な管理を支援する「Virtual Agent Plus」は、FAQシステムとチャットボットをひとつにしたナレッジプラットフォーム。高い検索性や、誰でもメンテナンスをしやすいUI設計で複数のナレッジデータベースを一元管理できることが特長だ。
継続的にナレッジを収集・管理・活用するための基本機能を備えている。具体的には次の4点。
▽ナレッジ管理=必要なナレッジを効率的かつ効果的に管理できるユーザーインターフェース。FAQとチャットボットの2つの回答登録や辞書などの機能を多数備えている▽FAQシステム=FAQページを手軽に構築。チャットボットからFAQページへシームレスな誘導が可能。カテゴリやタグ付けに加え、インクリメンタルサーチで高い検索性を発揮する▽チャットボット=チャット形式で自然に対話をしながら、手軽に情報を検索できる環境を構築。よりきめ細やかな対応が必要な場合は、有人チャット連携などの機能も備えている(有人チャットは別途契約が必要)▽利用状況レポート=統計サマリーや詳細レポートで、ナレッジの利用状況やユーザーの行動が可視化。ナレッジの課題抽出や改善施策などのPDCAサイクルの指標として活用できる。

写真は 「Virtual Agent Plus」

(全文は6月3日付け4面に掲載)

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。