富士通とTMIP、多様な人材が共に楽しむ未来を実現
富士通と一般社団法人TMIPは、5月に丸の内エリアで開催したスポーツ・文化団体イベントにおいて、富士通が開発した、音をからだで感じるユーザインタフェース「Ontenna」(オンテナ)」を活用し、ろう・難聴者、聴者が共に楽しむ価値創造を推進する取り組みを開始した。「Ontenna」を活用した様々な取り組みは、企業内で社会起業家的に活動するソーシャル・イントラプレナーの実践例として、第1回「TMIP Innovation Award」で優秀賞を受賞するなど高く評価されている。
イノベーションの創出を目指す産官学のオープンイノベーションプラットフォーム「Tokyo Marunouchi Innovation Platform」(TMIP)の機能を有する三菱地所は、「三菱地所グループのサステナビリティビジョン2050」を制定し、多様な人々が幸せに働き、暮らせるまちづくりを推進している。
今回の連携により、多様な人材が集積する丸の内エリアで開催される様々なイベントにおいて、臨場感や一体感によるイベントの体験価値を高めることができる。さらに、言語に依存しない「Ontenna」の活用により、障害の有無や国籍を問わず新しい楽しみ方を提供することができ、共生社会の実現に向けた一つの啓発モデルになると考え、丸の内エリアでの連携を拡大していく。
「Ontenna」を活用した丸の内エリアのイベント実績では「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024大手町・丸の内・有楽町 エリアコンサート」を5月2日から5月5日の開催期間のうち、5月3日~5月5日に一部プログラムにて「Ontenna」を活用した。
また「三菱地所のShall We コンサート(出張コンサート)」では、5月30日に東京都立小平特別支援学校武蔵分教室にて、学校訪問型の演奏会を開催(演奏者NHK交響楽団)した。これは、外出の機会が限られ生の音楽に触れる機会が少ない特別支援学校の生徒を対象に、プロの音楽家と学校へ訪問し、音楽の楽しさと魅力に触れてもらうとともに、楽器や音楽について学ぶ機会の創出を目的としたもの。2004年度よりスタートし、これまでに延べ100回以上、1万人以上の生徒に生の音楽を届けている。
写真は 「Ontenna」装着イメージ
(全文は6月12日付け5面に掲載)
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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