池上通信機、山梨放送にカメラ納入

 池上通信機は、山梨放送より、SNG中継車搭載用のHDポータブルカメラシステム「HDK―X500」を受注したと発表した。同カメラシステムは2025年2月に納入予定。
 山梨放送は、2024年に開局70周年を迎え、長年にわたり山梨県を放送対象地域とする放送局として、地域の情報インフラを支えている。
 今回採用された「HDK―X500」は、災害等の緊急出動時に使用される池上製のSNG中継車に搭載される。このSNG中継車は、県内はもちろんのこと、2024年1月に発生した能登半島地震の中継のために現地に赴くなど、県外での有事の際にも応援車として出動し、情報の伝達において大きな役割を担っている。
 今回、受注に至った背景としては、「HDK―X500」に搭載された、2/3型グローバルシャッターCMOSセンサーと高度なデジタル信号処理技術が組み合わさった卓越した性能に加えて、山梨放送の中継車、報道スタジオおよび制作スタジオで運用されている池上製カメラシステムとの高い互換性が挙げられる。状況に応じてスタジオ用と中継用で機材を共用できるため、緊急時や平常時などの事態に合わせたフレキシブルな運用が可能となる。アクセサリー類を含む細部にわたって互換性が確保されていることや、これまで使用されてきたカメラシステムの操作性・信頼性・耐久性の高さも、今回の受注に繋がった要因と考えている。
 主な構成機器は以下の通り。
 ▽HDポータブルカメラシステム「HDK―X500」2式
 ▽ベースステーション「BSX―100」2式
 ▽オペレーションコントロールパネル「OCP―300」2式
 ▽2型 Digital I/F LCD カラービューファインダー「VFL201D」2式
 池上通信機は、これからもユーザーのニーズに適した製品・システムを開発し続け、ユーザーに最適なソリューションを提案する。また長きにわたり安心して愛用されるよう充実した保守・サービスの提供に努めていくとしている。

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。