「広帯域無線LAN導入の技術的条件」、情通審から一部答申
無線LANの国際規格をまとめている米国電気電子学会(IEEE)では、現在の「IEEE802・11ax」の次の無線LAN規格となる「IEEE802・11be」の策定に向けて議論が進んでいる。こうした新しい規格をわが国でも利用できるようにすることで、無線LANの新たな活用シーンが見込まれている。例えば、工場内のロボットアーム制御に必要な産業向けアプリやAR/VR、eスポーツなどの通信時の遅延削減が要求される分野や、家庭内でもスマート家電などに活用されるIoT機器などにおいてこれまで以上に高速で安定した通信が可能になるなど、各種産業におけるデジタル技術の展開や国民生活の利便性向上が期待されている。このような背景を踏まえ、情報通信審議会(情通審)情報通信技術分科会において、「広帯域無線LANの導入のための技術的条件」及び「無線LANシステムの高度化利用に係る技術的条件」について審議が行われ、9月12日、情報通信審議会から一部答申があった。総務省では、一部答申を踏まえ、電波法関係省令等の整備を速やかに行う。
(全文は9月20日付1面に掲載)
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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