【コミュニティ放送特集】ワキヤ技研

 ワキヤ技研は、コミュニティFM放送局における高信頼性の防災ラジオや関連する放送機器の開発を広く展開している。 同社では、コミュニティ放送局「FMながおか」と連携した事業展開をしており、緊急告知ラジオでは、一波受信専用に録音機能を追加した「Comfis―R2」と、AM・FMダブルチューナーで高感度の「Comfis―W67」を開発製造している。「Comfis―W67」は、液晶表示で地震、津波、風水害等、聴覚障害者にも情報が伝わるよう考慮している。起動時間が約1秒、32のグループ別起動やセキュリティ機能、高起動性を追求した最も信頼度の高い防災ラジオがComfis方式である。 平成16年10月の新潟県中越地震で被災したコミュニティ放送局「FMながおか」と連携しての開発では、他の追従を許さない充実した高い信頼性が国内だけでなく海外でも実証されている。 同社では、「防災ラジオの機能向上に今後も取り組んでいく」としており、高感度、録音機能搭載はもちろん、防災ラジオの起動装置の開発製造、さらにComfis信号を使った屋外拡声装置が安定した動作で長岡市や全国に広がっている。 また、見える防災情報として、FM放送の電波を使って信号を送り、自動で文字表示する装置を平成29年に長岡市ものづくり未来支援補助金を活用―開発し販売を行っている。受信にはComfis「緊急告知ラジオ」を活用し、表示装置を近くに設定する。同様な機能を持つモジュールを搭載し一定区画内のスマホやタブレット端末に防災情報を自動表示させる機能も付けられる。聴覚障害者用にも導入が始まっている。 ワキヤ技研では、「日本から世界へ小さな技術集団として、命を守るラジオを中心として事業を推進していく」とコメントしている。