【防災ソリューション特集】理経
理経では、Siklu Communication社(イスラエル)の60GHz無線LANアクセスシステムの新製品「MultiHaul―TG」シリーズを販売開始する。現在リリースされている「MultiHaul」シリーズの後継機種となる。 「MultiHaul―TG」は、親局1つに対して複数の子局に無線接続が可能で、それぞれ電波を特定の方向に集中的に送信できるビームフォーミングの機能をサポートしている。親局は、電波の発射される角度が水平方向に90度のN265と、360度のN367の2種類のモデルがある。N265に接続できる子局は最大15台で無線帯域は3・8Gbps、N367は子局60台に接続可能で無線帯域は15・2Gbpsである。 さらに「MultiHaul―TG」では、親局同士の無線接続も可能だ。これによりメッシュ構成が可能になり、万一親局が故障した際は別ルートに迂回し、バックアップができるようになった点が大きな特徴だ。 子局には複数のEthernetポートを持ち、他の機器にPoE給電(PoE Out)が可能なT265、同じく複数のEthernetポートに加え、さらにより大きなアンテナに交換をすることが可能でそれにより長距離の伝送を実現するT280、Ethernetポートが1ポートのみの安価なT260の3種類のモデルがあり、利用シーンに応じて使い分けることができる。加えてT280は、それ同士を1対1で接続することも可能だ。 60GHz無線は、利用にあたり免許の取得は不要だ。高速な自営ネットワークの導入・運用を容易に実現でき、防災・減災対策にお役立ちできるものと考えている。 ※メッシュ:通信ネットワークの構成の一つ。複数の中継機器が互いに対等な関係で網の目(mesh)状の伝送経路を形成し、データをバケツリレー式に転送する方式。
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